対象シーン
沢山のアイディアを強制発想してもらいたいとき
アイディア発想がしにくい難題を扱うとき
対象年齢
中高生以上
制作費用
1セット500円程度(箱代 + 厚紙代 + 適宜ノリ)
アイディア出しを行うようなワークショップを行う時、いかに出るアイディアの幅や切り口を増やしてあげるかも、ファシリテーターの重要な役割の一つです。
とはいえ、ブレストにそこまで慣れていないような参加者が多かったり、そもそもアイディア出しが難しいお題を扱っていたりする場合は、いかにファシリテーションを行うかが悩ましいところです。
そこで、参加者がより幅広い切り口でのアイディア出しを行えるようにするツールの一つが、イツドコデBOXです。
作り方は至って簡単です。厚紙などで箱をつくり、間に仕切りをつくり、片側にあらゆる「イツ」のシーンが書かれたカードを入れ、もう片側にあらゆる「「ドコデ」のシーンが書かれたカードを入れます。
なお箱の作り方に際して、初期プロトタイプでは下記サイトを参考にしました。
折り紙「箱の折り方」いちばん簡単なのはコレ!子供にオススメ! | おりがみぶろぐ
その後、本格的に作り込む際にはLOFTでダンダンボックスの小サイズのものを購入し、内側の仕切りを厚紙で作りました。
またカードに関しては、普通紙に各文言を印刷し、それを厚紙に貼り付けて切ることで簡単に制作しました。
ちなみに、こうしたカード作りの際は、スティックのり等ではなく、ペーパーセメントを大変オススメします。
紙のために作られているノリなのでシワができにくく、乾きも早く、とても綺麗な仕上がりになります。
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さて、では使い方についてです。
ワークショップ参加者は、「イツ」と「ドコデ」のカードを一枚ずつ引き、その組み合わせのシーンでのアイディア出しを行います。
上記画像のように、オレンジの「イツ」カードと青の「ドコデ」カードを組み合わせることで、「デート中に」「電車で」というシーン、「失恋中に」「オフィスで」というシーン、そして「リラックス中に」「水族館で」等といったあらゆるシーンの組み合わせが出てきます。
他にも「イツ」側には
- 寝起きに
- 寝る前に
- 出社時に
- 食事中に
- 深夜に
- 家族との団欒中に
- 風邪を引いたときに
等が、「ドコデ」側には
- キッチンで
- ベランダで
- トイレで
- ジムで
- 公園で
- 図書館で
等、出し始めたらキリがないくらい沢山のシーンを用意することができます。
今回Faciliiでは「ハプティクス」というテーマのブレストの際にこのイツドコデBOXを利用しましたが、強制的にこうしたシーンを限定することで、今までになかったような切り口での新鮮なアイディアが沢山でてきました。
なお、ハプティクス等の広めなテーマの場合は、イツドコデに加えて更に動詞のカードも用意することで、より多くの切り口でのアイディアを出す仕掛けを行いました。
動詞を限定してあげることで思いもよらなかった発想に繋がったため、動詞カードを作ることもオススメです。
イツドコデBOXは作り方もとっても簡単なので、難易度の高そうなテーマのアイディア出しが必要となるワークショップを設計する際に、是非ともお試し下さい!