対象シーン
アイディア発想の際
ユーザー理解の際
対象年齢
全年齢
制作費用
~1000円
デザイン思考では想定ユーザーとなるペルソナを具体的に設定することで、よりリアルなインサイトや利用シーンを生み出すことがよく行われます。
これは発散系やアイディア出し系のワークショップにおいても言えることで、ペルソナを設定することで見えてこなかったような切り口やニーズが見えてきます。
とはいえ、ペルソナを設定するだけで時間がかかってしまったり、そもそもどの様なペルソナを設定するのかという分析を省かざるを参加者に一任せざるを得ないような場合があります。
そんな時に便利なのが、なりきりマスクです。
マスクと言いつつ、実際には著名人の顔画像を印刷し、それを厚紙に貼り付け裏側に両面テープで割り箸をくっつけただけの、手持ち型マスクになります。
このマスクを手にし、その著名人になりきった状態でアイディア出しやフィードバックを行うことで、手軽にペルソナに感情移入した状態を作りだすことができます。
ここで重要なのは、あらゆる年齢、業界、性別の著名人を用意することです。そこで多様性が生まれ、あらゆる切り口を作り出すことができます。
必ずしも著名人である必要はありませんが、著名人は参加者の中でも性格や考え方についての意思統一が図りやすいという点がメリットです。
例えば、安倍首相目線になって考えることでより国家のメリットや政治的な意識のある中でアイディアを出せたり、長友選手目線になって考えることで身体のケアやくじけない心といった価値観を共有した上で考えることができます。
このなりきりマスクは、ロンドンにある世界トップクラスのデザインスクールRoyal College of Artでも利用されていました。
他人になりきり、目線を変えるだけで驚くほど発想方法が変わっているのが実感でき、作り方も実に手軽なので、ワークショップのスパイスとして活用してみてはいかがでしょうか。